志野茶碗 銘 梅が香
志野茶碗  梅が香
しのちゃわん めい うめがか
陶器/一口 桃山時代・16世紀末期〜17世紀初期
高8.3cm 口径13.5cm 底径3.8cm 重392.9g 五島美術館蔵
美濃焼(岐阜県の陶器)の一種。腰高で、底部の高台付近は、釉薬が掛からない土見せの部分があり、志野特有の白い胎土が見える。小振りの付け高台。文様がない無地志野の茶碗であり、薄く赤味を帯びた釉色は珍しい。1250度以上の高火度で紅色となる黄土を使った化粧掛けを施し、その上に白く発色する長石(ちょうせき)を主成分とする志野釉を掛けたもの。銘もそのほのかな赤味からの連想であろうか。江戸時代後期の大名茶人松平不昧(ふまい 1751〜1818)の旧蔵。岐阜県土岐市の高根西窯から、同種類の陶片が出土している。