
重要美術品
雪嶺斎図 僊可筆 麟仲祖祥他賛
せつれいさいず せんかひつ りんちゅうそしょうほかさん
紙本墨画淡彩・墨書/一幅 室町時代・天文七年(1538)賛
縦97.0cm 横17.0cm 五島美術館蔵
画面の上方に戦国時代の武将足利晴氏(はるうじ 1508〜60)が題字と花押を書し、その下に鎌倉・建長寺第172世麟仲祖祥(生歿年未詳)が序文と詩(絶句)を記入、さらにその下に同第170世貞芳昌忠(ていほうしょうちゅう 生歿年未詳)と、同第175世九成僧菊(きゅうせいそうきく ?〜1567)が詩を整然と記した書斎図。絵の筆者の僊可(生歿年未詳)は、建長寺の禅僧画家賢江祥啓(けんこうしょうけい 生歿年未詳)の弟子で関東の水墨画家の描法に影響を受けているとの指摘があるが、その伝歴は未詳。