雪松図 尾形乾山筆
ゆきまつず おがたけんざんひつ
紙本著色/一幅 江戸時代・寛保三年(1743)
径43.1cm 五島美術館蔵
陶工としても知られる尾形乾山(深省 1663〜1743)が、雪松をモチーフに、円状の画面に構成した作品。兄光琳(こうりん 1658〜1716)の画風の影響を強く受けた構図と装飾性を示す。松に雪という組み合わせは彼の得意とする画題であり、陶器の絵付にも使用している。落款から、寛保三年(1743)、乾山81歳、最晩年の作品とわかる。乾山の号「紫翠」と名「深省」を書し、朱文方印「霊海」を捺す。