絹本墨画淡彩／一幅　江戸時代・19世紀

縦105.0cm　横42.5cm　五島美術館蔵

釈迦の入滅の場面を描く。娑羅双樹の下に横たわる釈迦の周囲では諸菩薩や仏弟子、多くの鳥獣が嘆き悲しむ。生母の摩耶夫人が雲上に現れ、夫人が天から投げたとされる薬袋が左側の樹に掛かる。冷泉為恭（1823〜64）はやまと絵の復興を志した一派（復古大和絵派）を代表する絵師。