鹿下絵和歌巻断簡 本阿弥光悦筆 伝 俵屋宗達下絵
しかしたえわかまきだんかん ほんあみこうえつひつ でん たわらやそうたつしたえ
紙本金銀泥画・墨書／一幅 江戸時代・17世紀
縦34.0cm 横87.7cm 五島美術館蔵
俵屋宗達（？〜1640頃）が描いたと伝える鹿の下絵に、『新古今和歌集』より選んだ28首の秋の和歌を本阿弥光悦（1558〜1637）が書写した、もとは約22メートルに及ぶ一巻の巻物（益田鈍翁〈どんのう〉旧蔵）。現在は断簡となり、前半部は静岡・ＭＯＡ美術館、東京・山種美術館他、諸家が分蔵、後半部分はアメリカ・シアトル美術館が所蔵する。本品は、雄鹿とそれを振り返る雌鹿を金銀泥で描いた料紙に、宮内卿の和歌（巻第四「秋歌上」365番）を書いた部分。