
重要文化財
公忠朝臣集 藤原定家等筆
きんただあそんしゅう ふじわらのさだいえなどひつ
紙本墨書/一帖 鎌倉時代・13世紀
縦21.2cm 横15.3cm 大東急記念文庫蔵
三十六歌仙の一人である源公忠(889~948)の私家集。藤原定家(1162〜1241)の監督のもと、定家の書風の影響を受けた周辺人物に書写させた写本のひとつ。定家は、外題「公忠朝臣集」と内題「きむたゝ」、和歌の上部に記された集付(しゅうづけ)の一部を書く。表紙は、白地に双蝶丸萩文の丁子刷(ちょうじずり)。冷泉家から、所望により関白豊臣秀次(ひでつぐ 1568〜95)に献上された記録がある。