
重要文化財
石林先生尚書伝
せきりんせんせいしょうしょでん
紙本木版/五冊 南宋時代・紹興年間(1131〜62)
(各)縦22.1cm 横13.9cm 大東急記念文庫蔵
宋の学者葉夢得(しょうぼうとく 1077〜1148)が撰述した『尚書』(五経の一)の注釈書。「石林」は葉夢得の号。全二十巻六冊のうち、巻第五から巻第二十を収める五冊。静岡・清見寺(せいけんじ)にある巻第一から巻第四の一冊(重要文化財)は、序末に「紹興己卯仲夏」(紹興二十九年〈1159〉)の刊記を有し、南宋時代の刊行とわかる。本書にも「清見寺常住」の朱印が捺されることから、もとは一具で同寺に伝来していたと考えられる。