公益財団法人 五島美術館
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国宝

六祖挟担図 偃谿黄聞賛

ろくそきょうたんず えんけいこうもんさん

紙本墨画・墨書/一幅 南宋時代・13世紀

縦93.3cm 横31.4cm 大東急記念文庫蔵

唐時代、早くに父を亡くし、薪を売って母親を養っていた慧能(えのう 638〜713)は、ある日、仕事からの帰路に市中で『金剛般若波羅蜜経』の読誦を聞き、出家を志したといい、後に禅宗第六番目の祖(六祖)となった。本図は、頭巾を被り、斧を提げた棒を肩に担ぎ、読経に聞き入る姿を描いた、罔両画(もうりょうが 略筆淡墨の絵画様式。随所に濃墨を点じる)。画面左下の印「直翁」は、南宋時代の画家とされるが、その伝歴は未詳。賛の偃谿黄聞(廣聞 1189〜1263)は、南宋時代の高僧。落款の「住冷泉」は杭州霊隠寺(りんにんじ)冷泉のこと。偃谿が霊隠寺に住した宝祐二年(1254)から同四年の間の賛とわかる。