
旅絵日記 狩野探幽筆
たびえにっき かのうたんゆうひつ
紙本墨画/三巻 江戸時代・17世紀
[近江]縦12.5cm 全長1712.0cm(図は部分) [箱根]縦12.7cm 全長1731.2cm
[東海道]縦12.1cm 全長1262.6cm 大東急記念文庫蔵
探幽(1602~74)は、狩野永徳(えいとく 1543~90)の孫。京都に生まれ、幕府の御用絵師として江戸に移り住んだ後も、寺院等の障壁画制作に携わり、しばしば京都と江戸の間を往復した。本品は、探幽がその旅の折々に筆を執り、目にした各地の風景をスケッチした、「近江」「箱根」「東海道」の三巻。「近江」の巻(寛文四年〈1664〉の年記)には近江周辺と名古屋から浜名湖に至るまでの、「箱根」の巻(寛文八年〈1668〉の年記)には箱根周辺の、「東海道」の巻(年記なし)には鎌倉から小田原近くまでの風景を描く。