公益財団法人 五島美術館
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重要文化財

因明論疏 巻上・中

いんみょうろんしょ

紙本墨書/二帖 平安時代・12世紀

(各)縦24.7cm 横15.0cm 大東急記念文庫蔵

唐代法相学の祖、基(き 窺基 632~682)の著した仏教論理の註釈書。本文の書写者は未詳であるが、上巻の末に、法相学の権威、興福寺僧の蔵俊(ぞうしゅん 1104~80)が、「長者殿(頼長)の仰せに依り」、平安時代初期の学僧明詮(みょうせん 789〜868)の訓点を伝承して本文に移点、さらに自らも加点した旨を記す自筆識語と、蔵俊を師として本書を読んだとする藤原頼長(保元の乱の発頭者 1120~56)の自筆識語がある。同じく中巻末にも蔵俊の移点奥書と頼長の識語があり、頼長自筆の花押が書かれる。頼長はさらに翌年「不対師」(しにたいさず)に再読しており、その好学ぶりが示される。