堺色紙 伝 藤原公任筆 さかいしきし でん ふじわらのきんとうひつ 紙本墨書/一幅 平安時代・12世紀 縦25.7cm 横23.2cm 五島美術館蔵 『古今和歌集』を書写した、もと巻子本。伝存数は少なく、断簡が約10点残るのみ。散らし書きした和歌を1首ごと、方形に切断したため、あたかも初めから色紙に書写したように見える。料紙は、薄藍の漉染紙に、銀泥を用いて、鳥や蝶、草花を下絵として描き、華やかな印象を与える。大坂の堺に伝来したものともいわれるが、名称の由来は未詳。