
小倉色紙 伝 藤原定家筆
おぐらしきし でん ふじわらのさだいえひつ
紙本墨書/一幅 鎌倉時代・13世紀
縦17.5cm 横15.0cm 五島美術館蔵
藤原定家(1162~1241)が撰んだ和歌100首のうち1首を色紙形に書いたもの。名称は京都小倉山の山荘の障子に貼ったという伝承にちなむ。料紙は素紙、反故紙、加工紙などさまざまであるが、本品は、愛知・徳川美術館所蔵の「こひすてふ…」と同類の反故紙に書かれる。定家の「小倉色紙」は、室町時代末期の茶人武野紹鷗(たけのじょうおう 1502~55)がはじめて茶席の床に掛けて以来、茶の湯の掛物として珍重されてきた。