公益財団法人 五島美術館
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常慶黒楽茶碗 銘 悪女

じょうけいくろらくちゃわん めい あくじょ

陶器/一口 桃山時代・17世紀

高7.8-7.6cm 口径13.7-11.5cm 底径6.4-5.3cm 重量310.8g 五島美術館蔵

楽家二代目の常慶(?~1635)の作と伝える黒茶碗。半筒形の形姿に光沢のないかせた釉薬が厚く掛かる。作行きは、初代の長次郎(ちょうじろう ?~1589)を倣ったものが多いが、腰部の張りなど作為が強く出ている。常慶は「樂」字印を使用するが、無印の作品も多く、本品にも印はない。内箱蓋表の杉木普斎(すぎきふさい 1628~1706)の書付によれば、千利休(1522~91)の孫の宗旦(そうたん 1578~1658)より普斎に伝わったことがわかる。替内箱蓋裏の「道安黒」は、利休の子の道安(どうあん 1546〜1607)のこと。銘は、表千家七代如心斎(じょしんさい 1705〜51)による。常慶の作とされるが、今日では長次郎焼という家族経営の工房作品としてとらえる場合が多い。