公益財団法人 五島美術館
<br />
<b>Warning</b>:  Illegal string offset 'alt' in <b>/import/home04Web1/gmus/www/pub/wp-content/themes/hestia/template-parts/content-single.php</b> on line <b>41</b><br />
h

瀬戸黒茶碗 銘 武蔵坊

せとぐろちゃわん めい むさしぼう

陶器/一口 桃山時代・16〜17世紀

高8.0-7.6cm 口径11.9-11.7cm 底径6.0-5.8cm 重量491.3g 五島美術館蔵

「瀬戸黒」は、岐阜県の陶器である美濃焼の一種。瀬戸(愛知県の大窯業地)から来た黒いやきものという意味であり、桃山時代の畿内においては「美濃焼」と「瀬戸焼」を区別せず、両者を併せて「瀬戸」として理解していたことによる。艶のある漆黒の釉薬は、鉄釉を掛けた茶碗を焼成中に窯から引き出して急速に冷却する技法(引き出し黒)で得たもの。半筒形の胴部には轆轤目(ろくろめ)があらわれ、釉薬がほとんど掛かっていない底部に、ごく低い輪高台を削り出す。表千家九代了々斎宗左(りょうりょうさいそうさ 1775~1825)による銘は、『平家物語』に登場する武蔵坊弁慶のこと。