陶器／一口　朝鮮時代・17世紀

高9.0cm　口径16.7cm　底径6.0cm　重376.7g　五島美術館蔵

高麗（こうらい）茶碗の一種で、伏せた形や釉調から「柿の蔕」と呼ぶ。薄く掛けた釉を通して鉄分の多い土味を見せる。内箱蓋（裏）書付の「あをがきの　しぶしぶながらおちゃうけに　あまきはやがて　しものころかな」は、小堀権十郎（ごんじゅうろう　1625〜94）の筆。近代の数寄者益田鈍翁の弟である紅艶（こうえん　英作　1864〜1921）が所持した後、明治から昭和初期にかけて三井財閥を率いた団琢磨（たくま　狸山　1858〜1932）の所蔵するところとなった。