公益財団法人 五島美術館
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熊川茶碗 銘 千歳

こもがいちゃわん めい ちとせ

陶器/一口 朝鮮時代・17世紀

高8.9cm 口径14.2-13.3cm 底径5.8cm 重量328.1g 五島美術館蔵

「熊川茶碗」とは、日本の茶の湯で用いられた高麗(こうらい)茶碗のうち、腰が丸く、口縁部の端が外反した独特の器形をしたもの。熊川という慶尚南道の釜山に近い対日貿易港として著名な港町からついた名称といわれる。本品は、細かく貫入(かんにゅう 釉の表面に現れるひび割れ)の入った黄白色の釉薬を浸し掛けし、高台および腰の一部が胎土の見える土見せとなっている。高台の側面には、飛釉(とびぐすり)のように釉薬が1か所流れ、見込み(内面)の底には、小さな鏡(かがみ)という円形の茶溜まりがあり、3個の目跡が残る。銘は、鎌倉時代の歌人慈円(じえん 1155~1225)の和歌「雲の上によはひゆづると鳴鳥は君が千年を空にしれとや」(『拾玉集』巻第三・3767番)から。『雲州蔵帳』に記載がある。