公益財団法人 五島美術館
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古備前耳付花生

こびぜんみみつきはないけ

陶器/一口 桃山時代・17世紀

高25.1cm 口径13.6cm 胴径14.1cm 底径12.9cm 五島美術館蔵

「備前焼」は、現在の岡山県備前市一帯で生産した焼き締め陶器。由緒ある茶道具類の目録などでは、「土の物」と称する国産の花生として備前焼が最も人気があった。本品は口縁部が内側に大きく捻り返され、三角形に変形させた胴部の左右に耳が付き、篦による筋が縦と横につく。鉄分の多い備前焼特有の赤茶色の土に、黄色の胡麻状の自然釉が掛かる。表裏には、今は塞がれているが穿孔(せんこう)があり、掛け花入として使用したことがわかる。内箱蓋裏の貼紙「碧雲臺」は、近代の数寄者益田鈍翁(どんのう 孝 1848~1938)の旧蔵品を示す。