公益財団法人 五島美術館
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瀬戸肩衝茶入 銘 月迫

せとかたつきちゃいれ めい げっぱく

陶器/一口 桃山時代・16~17世紀

高7.4cm 口径4.0cm 胴径5.8cm 底径4.0cm 重量137.2g 五島美術館蔵

「茶入」は、抹茶を入れる陶製の容器。瀬戸窯(愛知県)は国内最大の茶入産地。肩衝とは肩がやや角張っているタイプを指す。小堀遠州(えんしゅう 1579~1647)による銘は、「月が迫る」の意で12月のこと(由来は不明)。器の内外に鉄釉が掛かり、よく溶けて黄色に発色し、口から黒い釉が一筋なだれとなる。底部には糸切のあとが残る。