
重要美術品
白釉鉄絵牡丹文長頸瓶 磁州窯
はくゆうてつえぼたんもんちょうけいへい じしゅうよう
陶器/一口 宋時代・12世紀
高23.9cm 口径10.8cm 胴径11.5cm 底径8.0-7.9cm 五島美術館蔵
全体に白化粧(白土や白泥などを素地の表面に薄く掛ける)を施した後に、鉄絵具で文様を描き、透明釉を掛けて焼成した瓶。のびのびとした筆致で器の表裏に牡丹を描き、要所に線刻を加える。牡丹の花の上に葉を描き、さらに頸部いっぱいに枝葉を伸ばす描き方は、口が反ったこのタイプの長頸瓶によくみられる。花瓶として作られた端正な姿の小品。