
重要文化財
月江正印墨跡 送別偈
げっこうしょういんぼくせき そうべつのげ
紙本墨書/一幅 元時代・至正三年(1343)
縦32.1cm 横91.3cm 五島美術館蔵
月江正印(印月江 1267~1350~?)は、元時代の禅僧。元の碩徳(せきとく 高徳の僧)と仰がれ、日本からも多くの留学僧が訪れている。本品は、僧鉄舟徳済(てっしゅうとくさい ?~1342~66)の帰国にあたり贈った送別の偈(韻文)。鉄舟の徳を称えた、月江77歳の書。同門の南楚師説(なんそしせつ 生歿年未詳)が鉄舟に与えた墨跡(重要文化財 東京・畠山記念館蔵)が現存し、それに続いて書かれたのが本墨跡である。