
重要文化財
了庵清欲墨跡 餞別偈
りょうあんせいよくぼくせき せんべつのげ
紙本墨書/一幅 元時代・天暦二年(1329)
縦33.9cm 横73.4cm 五島美術館蔵
了庵清欲(1288~1363)は、元時代の有力な禅僧のひとり。古林清茂(くりんせいむ 1262〜1329)を訪ねて弟子となり、その法を嗣いだ。本品は、前半を欠くが、古林のもとで修行した同門の入元僧月林道皎(げつりんどうこう 1293~1351)に与えた送別の偈(韻文)。天暦二年(1329)、開福寺(江蘇省)の住持となった了庵42歳の時の書。月林は、翌年に帰国している。