
虎関師錬墨跡 「松関」二大字
こかんしれんぼくせき 「しょうかん」にだいじ
紙本墨書/一幅 鎌倉時代・14世紀
縦32.8cm 横66.2cm 五島美術館蔵
虎関師錬(1278〜1346)は、京都の出身。来朝僧一山一寧(いっさんいちねい 1247~1317)に学び、東福寺を開いた聖一国師(しょういちこくし 円爾弁円 1202〜80)の孫弟子のひとり。著書『元亨釈書』(げんこうしゃくしょ 仏教の歴史や僧侶の伝記、評論などを記す本)30巻が著名な、五山文学を代表する禅僧。中国の黄庭堅(こうていけん 1045〜1105)の書法を学び、本品のように力強い書を遺した。書斎などに掲げる斎号と考えられる。