
重要美術品
夢窓疎石墨跡 古徳偈
むそうそせきぼくせき ことくのげ
紙本墨書/一幅 鎌倉時代・14世紀
縦32.7cm 横68.8cm 五島美術館蔵
夢窓疎石(1275〜1351)は、伊勢国(三重県)の出身。高峰顕日(こうほうけんにち 1241〜1316)の弟子として京都に天竜寺や相国寺を開いた僧侶。弟子に春屋妙葩(しゅんおくみょうは 1311〜88)や絶海中津(ぜっかいちゅうしん 1336〜1405)など優秀な人材を輩出、五山の一大勢力をなし、臨済宗の黄金期を築いた。本幅は、学道の研磨の重要性を説く文。彼の書は、このような洗練された行草体に特徴がある。