
重要美術品
伯庵茶碗 銘 冬木
はくあんちゃわん めい ふゆき
陶器/一口 江戸時代・17世紀
高8.8cm 口径16.0cm 底径6.0cm 重量414.7g 五島美術館蔵
江戸幕府の医官曾谷伯庵(そやはくあん 1569〜1630)が所持した伝来が「本歌伯庵」(個人蔵)にあるための名称。枇杷色の釉薬や胴部に海鼠釉(なまこゆう)が掛かるなど一定の特徴があり、同種の伯庵茶碗が10数碗現存する。銘は、江戸時代中期の材木商冬木家の所有から。小堀遠州(えんしゅう 1579〜1647七)の箱書付をもつ名碗。松平不昧(ふまい 1751〜1818)の『古今名物類聚』に記事がある。雲州松平家伝来。