
水禽埴輪
すいきんはにわ
土器/一体 古墳時代・5世紀
高62.0cm 幅42.0cm 五島美術館蔵
古墳の周囲に並べ置く埴輪には、筒形の円筒埴輪と、動物や人物などをかたどった形象埴輪とがある。動物埴輪には、馬・犬・猪・鹿などの哺乳類や、鶏や水鳥などの鳥類をかたどったものがある。最も早く4世紀に登場する鶏形埴輪に続いてあらわれた水鳥の埴輪は、古墳の被葬者の魂や先祖の霊を、運んだり導いたりする力があると信じられていたと考えられている。本品は、土中に埋まる円柱の上に、池で遊ぶような水鳥を自由にのびのびとあらわしている。