
唐物茄子茶入 銘 宗伍茄子
からものなすびちゃいれ めい そうごなすび
陶器/一口 南宋時代・13世紀
高7.5cm 口径3.6cm 胴径7.8cm 底径2.8cm 重量106.4g 五島美術館蔵
ふくらみの大きい茄子形を呈し、飴釉の光沢が美しい。室町時代末期の茶人十四屋宗伍(じゅうしやそうご 生歿年未詳)が所持した。後に織田三五郎(長好 1617〜51)、徳川幕府(柳営御物)、土屋相模守政直(1641〜1722)に伝わる。赤味のやや強い釉色やなだれの様子、他の茄子茶入に比べ大形であることなどが、愛知・徳川美術館所蔵の唐物茄子茶入「茜屋」(あかねや)と似る。