
青花樹鳥図大壺 景徳鎮窯
せいかじゅちょうじゅたいこ けいとくちんよう
磁器/一口 明時代・15世紀
高33.5cm 口径20.0cm 胴径37.5cm 底径20.0cm 五島美術館蔵
他に類例のない素朴な樹鳥図を描いた大壺。胎が厚いため、全体が重く、底を別につくり、胴部は途中で接いでいる。短く立ち上がった頸には蔓唐草、肩には牡丹唐草、裾には波涛文をめぐらす。コバルトの発色は鈍く、その上からやや青みをおびた透明釉が掛かる。主文様は、番であろう4組の鳥が樹木に止まって鳴き交わしている図。鳥の描写には、鮮やかに発色するコバルトを使用。宣徳年間(1426~35)をやや降る江西省景徳鎮民窯の作。