
緑釉鉄絵牡丹文長頸瓶 磁州窯
りょくゆうてつえぼたんもんちょうけいへい じしゅうよう
陶器/一口 宋時代・12世紀
高18.7cm 口径8.8cm 胴径9.1cm 底径6.8-6.7cm 五島美術館蔵
口縁の端を折り返した長頸部、ふくらんだ肩部、急激にすぼまる胴の裾部分から撥形に広がる高台の器形は、鉄絵のある長頸瓶の典型。白土や白泥などを素地全体の表面に薄く掛けた後、鉄絵具で文様を描く手法を用いる。器の両面に牡丹を描き、要所に線刻を加えて一度焼成し、その後、緑釉を掛けて再び1100度以下の低火度で焼いたもの。この形の磁州窯の製品で、緑釉の掛かったものは少ない。