
瓦胎黒漆量・勺
がたいくろうるしりょう・しゃく
陶器/二口 戦国時代・紀元前4〜3世紀
[量]高12.2cm 口径13.5-12.1cm 底径12.5-12.2cm[勺]長24.8cm 口径7.8cm 五島美術館蔵
湖南省長沙出土と伝える。素焼に漆を施し、用途は計量の道具。やきものに漆を掛けたものは珍しい。量は、素地は灰色の素焼で、全面に黒漆を掛けてある筒形の器。胎土を薄板状に曲げて把手にしている。底部には糸切のあとが残る。計量のために使用した量と推定。勺は、丸い深めの碗形に太い板状の柄がついている。漢時代の類品が、朝鮮半島の楽浪遺跡や、山東省から出土している。