
重要文化財
[鍍金]細線式獣帯鏡(同型鏡)
[ときん]さいせんしきじゅうたいきょう(どうけいきょう)
青銅製鍍金/一面 中国・六朝(宋)時代・5世紀
径20.3cm 重量1284.3g 五島美術館蔵
獣帯鏡は四神(朱雀・青龍・玄武・白虎)を含む仙界の瑞獣を巡らせた鏡で、銘文には右の虎と左の龍が不吉を取り除き、朱雀と玄武が陰陽を調和する(天体や季節が順調にめぐるようにすること)と記す。本鏡は後漢時代の1世紀中葉に製作された鏡から型を取り、踏み返し(複製)した六朝(宋)時代・5世紀の鏡である。鍍金(めっき)により金色に光輝く。岐阜県揖斐郡大野町に所在する南出口(城塚)古墳出土。