
重要文化財
希叟紹曇墨跡 達磨祖師賛
けそうしょうどんぼくせき だるまそしさん
紙本墨書/一幅 南宋~元時代・13世紀
縦30.4cm 横85.9cm 五島美術館蔵
希叟紹曇(?〜1249~75?)は、無準師範(ぶじゅんしばん 1177〜1249)の法を嗣ぎ、南宋時代末期から元時代にかけて活躍した禅僧。四川省西蜀出身。本品は、日本の「瑛典座」なる人物の求めに応じて与えた禅宗の祖達磨大師の遺徳を称賛した文。北宋時代の蘇軾の書風の影響が見られる。行書を主としながら、時折軽妙な草書を交えた筆線の変化が特徴的。希叟の筆と確認できる遺墨は、図版を含めわずか3点であり、貴重な一幅。