
無準師範墨跡 「茶入」二大字
ぶじゅんしばんぼくせき 「ちゃにゅう」にだいじ
紙本墨書/一幅 南宋時代・13世紀
縦37.0cm 横71.2cm 五島美術館蔵
無準師範(仏鑑禅師 1177〜1249)は、多くの優れた門下生を輩出した、中国南宋時代随一の傑出した僧侶。日本の禅宗にも大きな影響を与えた。その筆跡は数多く伝来し、特に重厚な大字がよく知られる。本幅は、別の紙に書かれた「茶」と「入」の大字を合わせたもので、禅寺内で茶の接待をする役目を指す。「普門院」の長方印が見え、京都・東福寺の開山聖一国師(しょういちこくし 円爾弁円 1202〜80)が保管していたもの。