
古溪宗陳墨跡 落慶偈
こけいそうちんぼくせき らっけいのげ
紙本墨書/一幅 桃山時代・16世紀
縦30.4cm 横43.5cm 五島美術館蔵
古溪宗陳(1532~97)は、越前(福井県)朝倉氏の出身。笑嶺宗訢(しょうれいそうきん 1505~83)に学び、京都大徳寺第117世住持となった。豊臣秀吉(1537~98)が、織田信長(1534~82)のために総見院を大徳寺内に建てたときの開山となる。千利休(1522~91)の参禅の師。本墨跡は、大徳寺内に天瑞寺が落成した時の聚光院大和尚の韻に和した偈。古溪50歳代の書と考えられる。