
寂室元光墨跡 餞別偈
じゃくしつげんこうぼくせき せんべつのげ
紙本墨書/一幅 南北朝時代・文和三年(1354)
縦43.0cm 横71.3cm 五島美術館蔵
寂室元光(1290~1367)は、美作(岡山県)出身。元に渡り、中峰明本(ちゅうほうみんぽん 1263~1323)のもとで修行した。五山文学の中では詩作に秀でたことで著名。晩年、近江の佐々木氏に招かれ、滋賀・永源寺を開いた。本墨跡は、松嶺道秀(しょうれいどうしゅう 1330〜1417)が関東に帰るにあたり贈った餞別の偈。文和三年・正平九年(1354)、65歳の時の書。