
国宝
金銅透彫飾金具
こんどうすかしぼりかざりかなぐ
金銅製/十六個 三国(新羅)時代・6世紀
最大径3.4cm 五島美術館蔵
飾金具は、轡(くつわ)と鞍を馬の身体に固定するための道具である「三繋」(さんがい)を装飾するための金具。三繋には、轡を固定するための面繋(おもがい)と、馬の胸からかけて鞍を身体に安定させるための胸繋(むながい)、尻にかけて鞍が前後にずれないようにする尻繋(しりがい)という三つの装具がある。飾金具には方形、三角形、花形などの形がある。本品は半球形の飾金具に龍文透彫の意匠を施し、内部には小鈴を入れる。金色に輝く視覚効果のほか、鈴の鳴る音でより一層の華やかさを演出したと考えられている。